天文研究クラブ


 平成30年 1月31日(水) 皆既月食

中山学院前

  21時07分   21時17分
  21時25分   21時52分
  21時54分   21時58分
  22時03分   23時13分
23時25分  23時46分
 小学5年生のH君 午前0時までがんばりました  1枚にまとめました
天体望遠鏡 Vixen A70LF   カメラ CASIO EXLIM
(今回は、月が全て隠れる皆既の時間が1時間以上ありました)



  平成23年 3月5日(土)  天文研究クラブ   冬の星々 vol. 2

   
 青少年センター屋上  木星
   
 リゲル  すばる(プレアデス星団)
   
 シリウス  アルデバラン





1月22日(土) 天文研究クラブ    冬の星々

   
西区 青少年センター屋上から  天体望遠鏡を組み立てています。
   
 木星とガリレオ衛星  ぎょしゃ座のカペラ
   
 自動追尾でオリオン座M42星雲を探します。 M42 トラペジウム (星の赤ちゃんたち)
   
 オリオン座のリゲル  おうし座のアルデバラン
   
 オリオン座のベテルギウス  ふたご座のカストル

恒星   地球からの距離 What's it like?
 カペラ  43光年  雌の子羊の意味で巨大な二つの星の連星を形成します
 M42星雲  1500光年  代表的な散光星雲で内部では新しい星が誕生しています
リゲル  860光年  太陽の100倍の大きさをもつ若い星で、青白く見えます
アルデバラン  67光年  大きさは太陽の40〜50倍で、オレンジ色に輝いています
 ベテルギウス  500光年  太陽の800倍もある年老いた超巨星で、赤く見えます
 カストル  51光年  双子の兄にあたり、壮年期の星からなる珍しい6連星です

         
 
 11月3日 (水・祝) 天文研究クラブ

横浜市西区 青少年センター屋上

   
 木星に4つのガリレオ衛星が並びました  エウロパ・イオ・ ガニメデ・カリスト
   
 タカハシFSー102 口径102mm  こと座のリング状星雲 M57
   
 こぎつね座のアレイ星雲 M27(like鉄アレー)  MEADE LX200GPS 口径200mm

木星は現在63個の衛星がありますが、その中でも4つのガリレオ衛星が最も目立ちます。これらの衛星は、5〜6等級ですぐそばに明るい木星があるので、肉眼での観測はできません。今回はデジカメに固定用のアダプターを設置したコリメート撮影法で写しました。カメラはCASIO EXーZ550を使用しました。

口径200mmの天体望遠級を通してM57星雲のリングを確認することはできましたが、アレイ星雲のボヤーとした雲の様子は見えませんでした。上の2枚の星雲の写真は天体望遠鏡をパソコンに接続し、ステライメージによって画像処理をして観測したものです。


                                                                       ※ ガリレオ衛星
 
                                                  今から400年前の1610年、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの衛星です。



                                                          直径(大きさの順) 

1   ガニメデ 2  カリスト   3 イオ  4  エウロパ 
   直径5268km   直径4806km     3642km   3130km 

                                             ※ 地球(直径12756km)の衛星である月の直径は3476kmです。

                                              木星を周回する軌道半径(木星に近い順)

 1 イオ  2   エウロパ 3    ガニメデ 4  カリスト 
   42万km    67万km    107万km    188万km


                                                
覚え方(大きさと近い順) ※ 塾長作

       画家の 家に行ったら  家 が空
     
ガカイエに行ったら、イエガカ


 9月25日(土)  天文研究クラブ

横浜市西区 青少年センター屋上
   
 屋上からの夜景です。  天体望遠鏡を設置します。口径200mm
   
 自動追尾の準備をしています。  観測前に基準星を設定しています。
   
 はくちょう座のデネブ(尾の部分)  はくちょう座のアルビレオ(くちの部分)
   
 こと座にある惑星状星雲M57  デジカメを設置して撮った木星(露出が大きい)

                             
      
 同日、広瀬先生が撮られた木星(ステライメージで画像処理をしています)
    木星の周りに見られるのは、数多くの衛星(63個)の中の
「ガリレオ衛星」です。
       今日は
天王星も木星の近くに観測することができました。(写真は撮れませんでした)

                     解説
 はくちょう座 


       


真夏から晩秋にかけて、頭の真上に見られる星座です。南天の「南十字」に対して「北十字」とも呼ばれますが、大きさは南十字の3倍ほどもあり、ずっと高い空で輝きます。

空気の澄んでいる所でしたら、天の川の真ん中で悠々と翼を広げる白鳥の姿を想像できるでしょう。

尻尾の星デネブは、皆さんよくご存じの
「夏の大三角」の一角をなす1等星です。デネブという名前は「尾」という意味のアラビア語に由来しています。デネブまでの距離は約1420光年で、太陽の約200倍もの直径を持つ大きな恒星です.。
はくちょうのくちの部分にあたるアルビレオは2色(青と黄色)の取り合わせが美しい
二重星です。(低倍率で観測すると1つの星に見えます) しかし見かけの二重星なのか、連星なのかは、まだはっきりしていません。

このアルビレオは、宮沢賢治の
「銀河鉄道の夜」にも登場してきます。ジョバンニとカムパネラが宇宙空間を走る銀河鉄道にのり、広大な星座から星座へと旅をしながら二人は話し合います。九・”ジョバンニの切符”の中です。

もう、ここは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。

窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、天の川の真ん中に、黒い大きな建物が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼もさめるような、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)のおおきな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。

                
   
                 

              

黄いろのがだんだん向こうへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んでき、まもなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸レンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパーズの正面にきましたので、緑の中心と黄いろな明るい環とができました・・

 ※ 重星と連星の違い

二つ以上の星がすぐ近くに見えるものを普通、
「重星」(二つの場合は二重星)と呼んでいます。重星の多くは離れた距離の星がたまたま近くにあるように見えているのですが、中には2つ以上の星がお互いを回りあっているいるものもあって、それを「連星」と呼んでいます。

 惑星状星雲

「惑星状星雲」とは、白色矮星(わいせい)が、かつて赤色巨星だった時に放出したガスを熱して輝かせている星雲です。白色矮星の放った紫外線に照らされることで、ガスが電離して輝いています。

惑星状星雲は、リング状、ジェル状、蝶ネクタイ状など、じつに多様な形をしています。その他にも「ダンベル星雲」・「らせん状星雲」・「砂時計星雲」など、いろいろあります。

今回はこと座にある
「惑星状星雲M57」を観測しました。代表的なリング状星雲です。

惑星状星雲はどれも美しい姿をしていますが、その姿は長続きはしません。1万年以上もすると、ガスは拡散し、あるいは星間物質と混ざることで、次第に消えていってしまいます。

※ 白色矮星とは?  

太陽の8倍以下の質量を持つ恒星が、徐々に膨らみ
赤色巨星となり、その外層部のガスがどんどん出ていって、中心核だけ残ります。これが白色矮星です。その直径は地球と同じくらいか、やや大きいくらいまで縮小しています。

もはや核融合反応は起こさない燃え尽きた晩年の恒星の姿です。しかし白色矮星は、活発だったときの余熱と、収縮したときの
重力エネルギーで高温となり、白く輝いているのです。


         
         
ハワイ島にあるすばる望遠鏡が可視光でとらえた「M57星雲」
              画像は実際の見た目に近いように着色処理してあります。
                1999年5月観測 (科学雑誌ニュートンより) 


 YSFH  ミニ情報

今年2年目の横浜サイエンスフロンティア高校の前期選抜の問題は、金星の探査や観測に関する研究方法を記述する問題でした。とてもユニークで興味深いテーマです。

それは、
「金星は将来の地球」を暗示している惑星であるかもしれない。といえるからです。地球では現在、二酸化炭素の増加が危ぶまれていますが、大気中の二酸化炭素の比率は約0.04%です。しかし金星では96.5%にもなります。

二酸化炭素には、地表に届いた太陽からの熱を外に逃がさずにためこむ「温室効果」があります。誕生初期の金星の温室効果は、それほど強力ではなかったのです。しかし、二酸化炭素が増加するにつれて気温の上昇が加速し、現在では表面温度が約460℃という灼熱の世界を生み出しました。

地球の二酸化炭素の濃度は将来急激に上昇する可能性があると言われています。金星の大気の詳しい観測によって、スーパーローテーションの謎が解ければ地球温暖化の進行を防ぐヒントになるかもしれません。

サイエンスフロンティアインフォメーションのページに自己表現活動の問題をアップしましたので興味ある方はご覧になってみてください。塾長の解説も載っています。


   
1月30日23時00分 火星と月の接近      火星



  
   スバル食 平成22年 1月25日(月)
   天体望遠鏡  DS-2070AT(MEADE) 
   カメラ  CASIO EX-Z1

スバル(プレアデス星団)のいくつかの星が月に順番に隠されていきます。昨年の6月に日食がありましたが、これは恒星食と呼ばれています。

 主な星が消える時間

  エレクトラ(右)       7:18〜 8:04p.m
 アルキオーネ(中央)   8:33〜 9:47p.m
 アトラス(左)        9:27〜10:42p.m

 スバルのように比較的若く、高温で明るい恒星が集まった集団を散開星団と呼び、年老いた恒星が密集しているグループは球状星団と言います。


   
         スバル(プレアデス星団)
日本では昔から”すばる”の呼び名で親しまれてきたもので、条件がよければ肉眼でも6〜7個の星の集まりとして見ることができます。これらの星々は5000万年ばかり前に誕生した若い星の群れです。代表的な散開星団です。
           バラ星雲
中央で輝く若い星たちの息吹ともいえる強烈な紫外線や恒星風が、誕生の母体となった星雲のチリやガスを吹き払っています。直径60光年ほどの大輪のバラの花のように輝く星雲の中ではたくさんの星が誕生しつつあります。 



  
     
満月(月齢100%) 12月2日 19時頃

 
横浜サイエンスフロンティア高校前から(10月8日午後5時過ぎ)
中央は富士山と日没寸前の夕日(1日遅れのダイヤモンド富士)